星の井 Hoshi no i
「星ノ井」は、別名「星月ノ井」(ほしづきのい)又は「星月夜ノ井」ほしづきよのい)と呼ばれ、鎌倉十井(じっせい)の一つです。昔はこの井戸の中に、昼でも星の影が見えたのでこの名が付けられたが、ある日、近所の人が誤って包丁を井戸の中に落としたので、このとき以来星影が見えなくなったという言い伝えがあります。
極楽寺切通(極楽寺坂)を通る街道であったため、明治時代の井戸付近は茶店で賑わい、大正時代には茶店はなくなったものの、井戸の水は清らかで美味だったので、昭和初期まで通行人に名水として販売していたということです。